2014/10/1 更新

「DVD Shrink」で片面2層式のDVDをバックアップする

ここでは「DVD Shrink」というツールを使って、片面2層式DVDを無料で、しかも高画質にバックアップできてしまう方法を紹介しよう。

片面2層式DVDをバックアップするには、

1.もとのデータを2つに分割して、2枚のメディアにバックアップする

2.片面2層式メディア、DVD±R DL にそのままバックアップする

3.もとのデータを圧縮して、1枚のメディアにバックアップする

の3通りの方法があるが、この「DVD Shrink」はその名のとおり、
3つめの方法で片面2層式を攻略するツールだ。

で、気になる画質だが、この「DVD Shrink」は、フリーのツールとは思えないほど高画質なコピーを作ることができるのだ!というか、シェアウェア並の画質だったりする。

そんなDVD Shrinkを使った片面2層式攻略に早速とりかかっていこう!

「DVD Shrink」をインストールする

必需品である、「DVD Shrink」 のインストール&初期設定をこちらの記事を参考にすませておこう。

ちなみに 「DVD Shrink」の本家サイトはこちら

オリジナルのDVDからファイルを吸い出す

まずはじめに、バックアップしたいDVD内のファイルを、ハードディスクにコピーする。

この作業はDVD Shrinkでも可能だが、「DVD Decrypter」か「AnyDVD」を使った方が安心だ。

というのもDVD Shrinkは、RCEをはじめとするプロテクトの解析にそれほど長けていないため、ディスクからファイルを読み込む途中でエラーが出るケースがままあるのだ。

DVD Shrinkは、圧縮作業のエキスパートだが、リッピング(DVDからデータを吸い出す作業)のエキスパートではないので、苦手な作業は別のツールに頼ろうではないか、というわけである。

「DVD Shrink」の圧縮作業

DVD DecrypterなどでDVDのファイルを読み込んだら、そのファイルをDVD Shrink上で展開する。

DVD Shrinkを起動して、「ファイルを開く」をクリックして、さきほどDVD Decrypterで吸い出したDVDのファイルが保存してあるフォルダを選択する。

フォルダを選択すると、上のように、ファイルの解析がはじまる。(ここでの解析はすぐに終わる。長くて30秒~1分くらいのはず)解析が終了すると、新しい画面が現れる。

では、いよいよファイルの圧縮作業に移っていこう。

このDVD Shrink、圧縮後の画質はかなりきれいなのだが、残念ながら「圧縮」という作業の特性上、若干の画質の劣化は避けられない。

そこで、不要なファイルを削除したり、どうでもいい映像の圧縮率を高くして、肝心の本編部分の圧縮率をできるだけ低くしてやるのだ。

こうしてやることで、オリジナルのDVDに近い画質のバックアップをとることができる。

また、ちょっと乱暴なやり方ではあるが、メニューや特典映像をすべてカットし、メインムービーのみをバックアップする方法もある。

ここではまず、メニューや特典映像を一切カットせず、オリジナルのDVDと同じ構成のバックアップをとってみよう!

1 不要な音声ファイルをカットする

まずは不要なファイルを探すのだが、この筆頭にあがってくるのが、音声ファイルだ。

たとえば洋画の場合、英語と日本語吹替の2種類の音声ファイルが入っているので、どちらか不要な方をカットしてしまおう。

右のように、不要な音声のチェックをはずすだけで作業完了だ。実に簡単である。

チェックをはずした瞬間、上のパーセンテージの値が大きくなったはず。(ここでは、もうひとつ上の画像と比較して、47.9%から54.3%に上がっているのが分かる)

このパーセンテージは、もとの何%のサイズに動画が圧縮されているかを表しているので、数値が大きいほど画質は高くなる。(つまり、不要な音声のカットで、本編の画質があがったことになるわけだ。俗な言い方をすると、ビットレートをより高く設定できるようになったことになる)

※ 「DTS 5.1-ch」 という音声ファイルが表示されることがある。これは立体的な広がりをもったサウンドを楽しむためのものだが、専用のプレーヤーが必要となるので、再生環境がない場合はチェックを外しておくといいだろう。(これでさらに画質UPだ)

2 メニュー・特典などは圧縮率を最大に

メニュー画面や特典映像など、本編とは関係のないムービーは、あまり高い画質である必要はない。

そこで、そういったムービーの圧縮率を最大にして、その分、本編の圧縮率を下げてやろう。(ここでは「メニュー」を例に説明しているが、あなたのお好みで「特典」など、ほかのフォルダについても同様に作業しよう)

まずは、「メニュー」フォルダを選択する。

つづいて、「自動」となっている部分を「カスタム」に変更後、下のつまみを左端までスライドさせよう。(パーセンテージが下がれば下がるほど、圧縮率が高くなり、メニュー部分の画質を下げることができる)

以上の作業が終わったら、「バックアップ!」のアイコンをクリックしよう。

3 「出力先デバイスの選択」タブの設定をする

ここでの設定は、DVD Shrinkで圧縮したデータを、あなたがどのツールで書き込むか
によって大きく変わってきます。

1)「出力先デバイスの選択」

あなたのパソコンに「Nero」がインストール済みであれば、書込みに使用するドライブにメディアをセット後、そのドライブを指定する。

『そんなツール持ってない』という場合は、「DVD Decrypter」のISO書き込み機能を利用してライティングをするので、「ISO イメージファイル」を選択する。

2)「DVD ファイルの出力先フォルダを選択」

4.5GB近いサイズのファイルが作成されるので、十分な容量(5GB 以上)のあるディレクトリを選択しよう。

3)「VIDEO_TSとAUDIO_TSフォルダを作成する」
(「出力先デバイスの選択」で、「ISO イメージファイル」を選択した場合は関係ない作業となる)

チェックを入れると、「VIDEO_TS」と「AUDIO_TS」の2種類のフォルダが自動で作成され、その中に作業後のファイルが格納される。チェックを入れておくことをお奨めする。

4 「DVDリージョン」タブの設定をする

タブを開くと、各数字にチェックボックスが用意されているので、通常は「2」を選択する。(プレーヤーが日本製の場合、「2」以外を選択すると再生できなくなるので注意しよう)

「リージョンフリー」はたとえば、海外製のDVDを日本製のプレーヤーで鑑賞したい場合などに効果を発揮する。

5 「品質設定」タブの設定をする

1)「品質を向上させるため、バックアップ前に詳細な分析を実行する」

より高画質なバックアップがとれるようになるオプションだ。

作業時間は長くなってしまうが、その分見返りも大きいので、
是非チェックを入れておくことをお奨めする。

なお、一度実行しておくと、DVD Shrinkはその結果を記憶してくれるため、そのファイルに関しては、このオプションを再度実行する必要はない。(というか、実行できなくなる)

2)「高品質適応性エラー保障機能を使用してビデオの圧縮を実行する」

高い圧縮率で映像を圧縮した場合、画面内にゆらゆらと陽炎が立ったような状態になってしまうことがある。

このオプションにチェックを入れると、このような画面の乱れを最小限に食い止めてくれるので、チェックを入れておくことをお奨めする。

通常は「シャープ (デフォルト)」で構わないが、圧縮率が高いような場合は、「スムース」を選択しておくと良いだろう。
(このオプションは素材によりけりなので、実際に試してみる必要がある)

6 「オプション」タブの設定をする

DVD Shrinkで圧縮作業中、他の仕事をパソコンでやりたい場合は、「バックアップを低優先度モードで実行する」にチェックを入れておく。

 

以上でDVD Shrinkの設定は終了だ。「OK」をクリックして圧縮をスタートしよう。なお、圧縮作業中は、「ビデオプレビューを有効にする」のチェックをはずしておくと、作業が早く終わるので参考までに。

 

メディアに書き込む

無事圧縮がおわったら、できあがったイメージ(or ファイル)をメディアへ書き込もう。

「Nero」がインストールされている場合は、「Nero」を使ってライティングをするが、持っていない場合はフリーの高性能ライティングツールである「ImgBurn」を使うか、(「ImgBurn」はISOイメージだけでなく、DVDファイルの書き込みにも対応しているのでおすすめ!)次のように、「DVD Decrypter」のISO書き込み機能を使ってライティングをする。(圧縮から書き込みまですべて無料だ)

まず、ライティングに使用するドライブにメディアを入れ、「モード(M)」→「ISO(S)」→「書き込み(W) W」を選択する。

つづいて、「入力元」のところで、先程DVD Shrinkで作成したファイルを指定し、
「出力先」のところでは、先程メディアをマウントしたドライブを指定する。

準備が整ったら、画面左下の「ドライブ→DVD」のボタンをクリックして、ライティングをはじめよう!

なお、書き込みに使用するメディアは、なるべくいいものを使うことをお奨めしておく。

というのも、「圧縮」という作業を経た映像は、元の映像と比較してビットレートがかなり低くなっているので、再生時にちょっとでも読み込めないデータがあった場合、その部分の映像が激しく乱れることになる。

粗悪なメディアに書き込んだ場合、ディスク上のデータは読み取りにくくなるので、上の理由から、正常に再生できない危険性が高くなるのだ。

というわけで、なるべく高品質なメディアに書き込むようにしよう。


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2019/7/12 更新